また読書モード

 二十年以上封印していた読書癖が、先日の図書館カード作成以来、うずいてうずいて仕方ない。今は旧暦関連の本を今読んでいるところ。だいたいにおいて構成が同じなため、複数の本が上梓されているが、時間に余裕がなければ、読むのは一冊でいいかなという気がする。私の周囲にも旧暦=陰暦と勘違いしている人が多いので書いておくが、純粋な陰暦はイスラム圏くらいでしか使われていない。日本の場合は、太陽暦と太陰暦を組み合わせた太陰太陽暦。月の入りは月相に基づくので陰暦となるが、二十四節気七十二候の部分は、実際の季節と合致させないといけないため、太陽暦になっている。

 図書館になさそうな本、あるいは最初からスキャンすることに決めている本は、相変わらず古書で調達。昨日届いた「お囃子えりちゃん 寄席ばなし」は、空いた時間にささっと読めるコミックエッセイとコラム風の雑文、それから喬太郎師匠を筆頭に、対談三本が収録された本。

 寄席を海になぞらえるなら、噺家が熱帯魚でお囃子は深海魚。ホールでの落語会のお囃子系企画以外ではほとんど日の当たる場所に出てこない裏方の立場なのに、なぜか下座の不思議ちゃんこと恩田えりさんは、名前だけならロマンティックが止まらないリュウグウノツカイのように時々浅瀬に迷い出る。存在自体が面白い人なので、読み物としてのボリュームはいささか物足りなかったが、結構楽しめた。推測だけど、大胸筋とか好きそうな感じ。

 ところで、柳家一琴師匠のお弟子さん、柳家小ごとさんは、何ヵ月か前、破門になってしまったそうな。小三治師匠の指導方針には賛否両論あるようだが、詳細は当事者でないとわからないので、残念だなあという以上の言及はしない。ブラ坊さんにしろ、小ごとさんにしろ、wikipediaの記述に廃業の文字を添えられるのを読むのは寂しい限り。