先に落語の本を

 せっかく借りてきた先代桂文治のアルバムは、すでに持っている別のCDと同じ演目だった。悲しい。でもまあ川柳川柳師匠のジャズ息子がラインナップに加わったからいいか。

 ハンセン病の本は、どうしてもいろいろなことを考えざるを得ないため、週末まとめて読むことにして、まず落語の本を。

「いちのすけのまくら」は軽妙洒脱で、読んでいて心地よかった。最終章は、先ごろ不倫で話題になった俳優との対談。「子育てで忙しくて……」という彼の言葉も、今ではむなしく空回り。

「噺のツボ」は、特典のQRコードをコピーしておいて、後で楽しむことに。内容を知らずに借りてきたら、コラムを兼ねた用語解説と、演目の書き起こしだった。

『「落語家」という生き方』で取材されている五人の噺家のうち、四人は落語会で演目を拝見している。こういう考え方で高座に上がられていたんだなと感慨深い。後は柳家三三師匠を拝見せねば。

「十八番の噺」は、こちらも充分面白かったんだが、純粋に落語を楽しみたいのであれば、芸論なんて読んじゃいけないなと、趣旨とは真逆の感想を抱いてみたり。他の伝統芸能にはない心地よい生ぬるさを、意識的に落語に求める私の方が邪道なんだろうか。

  今週は、織るより本を読む方に時間を割くことに。先生には怒られるかもしれないが、ハンセン病の本は、とりわけ今読んでおかないといけない気がする。メモを取りつつ、一行一行を大切に読んでいこう。