ピアノ・レッスン

 ずっと前から気になっていて、ようやる観ることかなったピアノ・レッスン。評判通りの秀作で良い時間を過ごせた。

 Amazonには、「ホリー・ハンターがサム・ニールを好きになれないのは理解できるけど、ハーヴェイ・カイテルに惚れるのは理解できない」という感想もあったが、まあ、女心と秋の空ってことで。私が知る限りでは、男心もたいがい秋の空だけど。

 この疑問にあえて回答を見つけるとすれば、ホリー・ハンター演じるエイダを、会話が出来ない一人の人間としてしか見ていなかったサム・ニールと違い、ハーヴェイ・カイテルの方は、エイダがピアノと不即不離の関係であることを見抜き、受け入れた上で、彼女との交渉を始めたという点に集約されるはず。まだまだいろいろな差別が色濃く残っていた時代設定の都合もあり、サム・ニールの視点で見るエイダは、過去に自分の意思で発話を棄てた、欠点のある女性。一方ハーヴェィ・カイテルがその目に受け止めたエイダは、プロではないが、優れたピアニスト。言葉を使わない――先天的に話せないわけではない――という、当時の感覚で語ることが許されるなら、著しくネガティブな要素を相殺して有り余るほどの才能を受け入れてくれたという点だけとっても、経緯はいろいろ問題があるにしても、充分恋愛対象足りえるはず。

 この作品で、アカデミー賞の助演女優賞を11歳で受賞した、アナ・パキンのこまっしゃくれ具合には終始イライラ。そういう性格付けがされたキャラクターだから仕方ないけど。多分私がハーヴェイ・カイテルなら、「ごめん、手が滑った」とか言いながら、ラストで海に突き落とす。不可抗力。

※書いていて、二十代の頃小説で読んだ、覇王別姫を思い出した。話の中で、切り落とされた指のイメージが鮮烈に残っている。映画版を観ていないので、こちらもいつか観てみないと。

うなぎの幇間

 こちらではなかなか観る機会がない噺家さんの高座を観られるのが、たまらなく楽しい。今日の鈴本の中継、夜のトリ、桃月庵白酒師匠の演目は「うなぎの幇間」だった。春風亭一之輔師匠バージョンは、以前かっちぇて落語会で拝見したが、一人一人演出が違うので、同じ演目で筋立てがわかっていたとしても、やはり観たくなる。

 小里ん師匠の悋気の独楽は、初めて聴く運び方。柳家はああやるんだろうか。

 明日は織るよ織りますよ。

8月のかっちぇて落語会も中止

 案の定というか、まあ、そういうことらしい。三遊亭兼好師匠と滝川鯉昇師匠の二人会ということで、楽しみで仕方なかったんだけど、コロナ憎んで人を憎まず。甘んじて受け入れることにする。

 次回の開催予定は12月。林家正蔵師匠独演会。形の上では独演会だが、たま平さんと、一之輔チャンネル鈴本編で顔出しされていたお囃子さんもいらっしゃるとか。

 私自身がコロナで一番割を食ったと思うのは、落語会と鹿島錦教室の休止。当初予想していた以上に私の中で尾を引いた。鹿島錦は16日から再開する予定とはいえ、今後の感染状況次第で、またしばらく休みになったりもするだろう。よしんばワクチンが完成して接種が完了したとしても、重症化する人はするしなあ。もともと免疫力が貧弱な私も、きっとひどくなるタイプ。まだまだ織りの勉強を続けたいから、気を付けないと。

 さて、これから夕食の準備を済ませたら、後は鈴本の生中継を見ながら、東京の友達とチャット。短い時間でささっと作れるように、図書館に本の返却に行ったついでに、ララベルからステーキ肉を買ってきた。チャット中の眠気覚ましを兼ねたエスプレッソと、肉に添えるレタスとポタージュは先ほど準備したし、炊飯器のスイッチも入れたので、後は肉を焼くだけ。

 トリの桃月庵白酒師匠が楽しみ。

結局買ってしまった

 あまびえちゃんのボディのみ購入。試作用と本番用、二体分。完成したら事業所の消毒液設置スペースに飾ろうかな。文化祭までに間に合えばいいけど。両刀ベラは陶芸用にしているのを洗えばいいので買わなかった。木目込みは、入会して間もない頃、教室が終わった後で、FさんがAさんと居残りでひな人形を作っていらっしゃるところを、同期のOさんと見学して、「こういうの、いつ頃作れるようになるかなー」みたいなことを話したことがある。懐かしい限り。

 話は変わるが、いろいろ有用な情報がてんこ盛りで重宝しているYoutube。これまでは、めぼしいものは片っ端からダウンロード支援アプリで保存して、オフライン視聴できるようにしていたが、先日の法改正以降、料理動画や手芸動画など、違法アップロードでないものもダウンロードできないように各アプリが修正を加えたせいで、後でゆっくり観たいなあと思うものも、なかなかチェックできずにいる。いい機会なので、有料プランに移行して、オフラインで一時保存&再生して、某ソフトでキャプチャすることにした。なお、わざわざオフライン用に一時保存するのは、うちのネット回線がアンガールズの骨格並みに貧弱で、ストリーミング再生に不安があるから。

 いろいろ面倒だなあと思いつつ。

※相変わらず時間の配分が下手で、松竹映画もお市のシリーズ以来観ていない。明日図書館に本を返したら、鹿島錦教室が再開される16日まで借りないようにしなければ、錦も全然進まない。やばい。 

その後の読書記録

 落語CDはだいたい二枚ずつ借りて、リッピングして二日で返却。以下、三回目以降の利用で借りた本のリスト。

  • 孤高の桜――ハンセン病を生きた人たち
  • 泡亭の一夜
  • 落語家昭和の名人くらべ
  • 落語家はなぜ噺を忘れないのか
  • 待ってました!――花形落語家、たっぷり語る
  • 知的障害をもつ子とともに――手織りの仲間たち

 今日と明日で「知的障害を持つ子とともに」を読む予定。佐賀錦に湯浅美奈子さんというダウン症候群の織り手がいらっしゃるように、織物という表現手段と障碍は、存外相性がいい。織るという作業は、見た目は華やかでも、その実、単純作業の繰り返しなだけに、続くか続かないかは、第一に根気の有無に集約される。一口にダウン症といっても、一人一人性格も違うので、一概に「皆織れる」と言い切れない部分もありはするが、双方の生存戦略として、危険性の低い伝統工芸を自立支援事業所などでもっと取り入れてもいいような気がする。

 なお、泡亭の一夜は、泡坂妻夫が書いた落語の本。寄席に関する随筆や、紗綾型の図を利用したカードのトリックなども。

 読んだ本の中で、特に印象深いもの、手元に残しておきたいものは、古書をネットで購入し、スキャンすることにした。

自分用読書リスト

鈴本に勝って名刺入れに負ける

 先週は負け続けた鈴本生中継。今日は観たい気持ちをぐっとこらえて作業にいそしんだ。まあ、土曜日ずっとビーズクッションに変な姿勢で座って昼夜生中継を見て、挙句の果てに体調を崩したってだけの話だったりするんだが。今日の中継の分は、まだ昼の開口一番、小辰さんの「真田小僧」と、翁屋社中の太神楽、小志ん師匠の「たいこ腹」しか視聴していない。

 来週の白酒師匠のトリの回は、東京の友人とチャットしながら臨むことにしているので、それまでにちょこちょこ視聴していない人の分を観ないと。

 写真は、失敗した印鑑入れから無理やり剥がして持て余していた端切れで試しに作った名刺入れ。白の武田菱風の鹿子が中央に来ていないのは、何も考えずに貼ったせい。色が違っている上部は、もともとの使い道では隠れる予定だった場所なので悪しからず。

 作ってみて思ったのは、ポケットの中で邪魔になるので、錦の部分に厚みを出す必要はなさそうということ。全体的にもっさりしているが、特に左上の端の処理が甘く、いびつになってしまった。先生には見せず、ポイントカード入れとして、自分で使う。それと、やはりレビュー通り、内側など、いろいろなところに傷があるため、販売には適さない。展示後自分用や友人用にするのが無難かも。

初ZOOM

 問題なく参加できているようだけど、早速ホストにミュートの解除を求められていたりする。

 職場からだからとりあえず無視。体操やらレクやら雑音が入りまくるに決まっているもの。

※私は請求書を延々整理。同室であれこれ会話しながらスタッフが研修に参加中。デイの方からは音楽レクの音がひっきりなしに聴こえている。ミュートを貫いて良かったと実感。