先生の言葉を思い出す

 自身の性格を一言で表せば、まさにイラチ。周囲の人は私のことを人畜無害ののんびり屋だと勘違いしている節があるが、人間関係が面倒くさいから感情を表に出さないだけで、内面は結構起伏が激しい。数年に一回ほど、一気に負の感情が爆発して周囲を困惑させる。地味で地道な作業は決して嫌いではないけど、「いつ死ぬかわからないから早く仕上げないと」という焦りが常にあって、錦を織る時も、鶴を折る時も、しばしば翻弄されてしまう。

 いつだったか、鹿島錦教室の時に、先生から言われたことがある。

「糸掛けとかすると早く織れるけど、早いからっていい織りが出来るわけではないの。ゆっくりでも、丁寧に織るのがいいの」と。

 作品の販売はしても、商売っ気を出すのはご法度の鹿島錦保存会。多分、販売ありきで織りが荒れるのが、先生的には我慢できないんだろうなと推察。

 ごまかしの効かない平織りを延々織りながら、その言葉をかみしめている。先生はお元気かなあ。

※一昨年に盗み聞きした樋口先生とA先生の漫才風会話。だいたいボケが先生でツッコミがA先生。

樋口先生「鹿島実高には、仕立てまでできるy-chiさんに行ってもらいたかねー(*´ω`*)」

A先生「仕事しよいしゃっけん無理( ゚Д゚)」

樋口先生「あの人は織るとの早かけど、職場に持っていってこっそらーって織りよいしゃっとじゃないとー( *´艸`)」

A先生「そがんわけなかやろ( ゚Д゚)」

 六月いっぱいは教室もお休み。今後の予定も不明。存分に盗み聞きできたあの頃が懐かしい。