おばあちゃんプンスカ

 昨日は、事務スタッフがバイト先でコロナに感染したということで県内で物議をかもした嬉野医療センターに行ってきた。持病の内臓がらみの定期受診で、毎回採血を失敗されるので行きたくない気持ちの方が強いんだが、行かざるを得ず、仕方なく。

 数か月ぶりの医療センター受診となったが、新型コロナ対策として、採血室に一度に入れる人数が限られていて、採血室の前のベンチで待っていたら、中で、採血に何度も失敗されている、とあるおばあちゃんが激怒されていた。

「下手くそ!」「あんたみたいな下手くそは初めて!」と立て続けに強い言葉を浴びせられ、平身低頭で謝罪する若い看護師。途中で「別の者に代わりますので」と伝えるも、「あんたが最後まで責任もってしなさい!」と、取り付く島もない。

 本来ならここで「そんなに怒らなくても」と受け止めなければならない所だけど、申し訳ない、心の中で拍手しました。すごいぞばあちゃん。えらいぞばあちゃん。なぜなら私も、採血室で何度も何度も失敗されてうんざりしているから。昨日も一度針を刺されて血が出ずに抜かれ、別の場所に再度刺され、また出なくて、今度は刺したまま針を中で動かされ、それでも出なくて、また動かされてやっと成功という経緯があったにも関わらず、うんざりしつつも愛想笑いをして済ませることしか出来なかったため、心底尊敬した次第。

 採血の後、待合室であまりにも暇すぎて、地元の看護師の友人にその旨したためてメールをしたら、「刺される方も気の毒だけど、刺す方も気の毒」という返信が。まあ、看護師からしたらそうだよね。看護師でない上に、金を払って失敗され続ける立場の私とては、正直、刺される方(この場合私自身)が一方的に気の毒。刺す方の修業と報連相が確実に足りぬ。特に刺したまま中でぐりぐり針を動かす看護師は、もう一回看護学校に通い直した方がいいと思う。

 先日すでに地に堕ちて現在徐々に回復中と思しき医療センターの名誉のために書き加えておくけど、嬉野医療センターの看護師がとにかく採血下手というわけではなく、これはまあ、単純にプロトコルの問題。他の病院の看護師は、血管を探しづらいと思ったら、まず素手で位置を確かめてから採血をしたりするが、医療センターの場合は、必ず使い捨ての手袋(それも結構厚手のやつ)を装着してから血管を探すように義務付けられているらしいから、十中八九そのせい。血管がわかりやすい人の場合はそれでいいんだろうが、私のように、外からはまず見えず、何度も触って確認しても失敗される立場の人間からすれば、薄い笑顔を張り付けたまま腕だけ伸ばして手袋を引きちぎってやりたくなるのも道理というわけで。

 今まで何十回失敗されてきたことか。慰謝料で診察料をチャラに出来ればいいのに。