手工芸依存

 メディアで報じられているように、何故この期に及んで3密の権化とも言うべきパチンコにこだわるのかと怒り心頭の人も多いらしいが、答えは多分一つ。依存症だから。パチンコの射幸性自体に依存している人もいれば、逃避の手段として依存しているケースもある。生活費を稼ぐためという人もいるそうだが、他者からの非難を回避するために意図的にそう答えるのもまた、依存傾向を如実に示している。

 これが、家庭で完結するゲーム依存とかならまだ問題は少ないんだが、家でパチンコに精を出しても、換金できないもんなあ。

 ゲームにもパチンコにも酒にも風俗にも今まで一切依存してこなかったツマラヌヤカラの私も、手工芸に関しては、明らかに依存気味で、何も作らない日、何も作業をしない日というのは、体調を崩して寝込んでいる日以外は、全くない。もともと群れなす動物の子孫であるホモ・サピエンスの一員としてそれはいかがなものかと自虐めいた考えに陥らないこともないが、物理的に何かを残せるという点だけ取っても、ゲームやパチンコに金をつぎ込むより、手芸や工芸の材料にお金をつぎ込む方が、まだ建設的ではないかと自分に言い聞かせてしのいでいる。

 開店前に人だかりが出来る大型パチンコ店の周辺住民としては気が気ではないだろうし、コロナ対策に昼夜尽力している行政からすれば苛立ちしか覚えないだろうが、依存症という視点を欠いた状態で、禁止措置ばかりを優先しても、問題解決には程遠い。

 ポリコレの陰で抑圧されてきた差別意識の蠢動にしても、パチンコの違法遵法の認識にしても、これまで表面化してこなかった世界中の諸問題が、コロナウイルスによって次々に露出している。現在の状況にも不安が大きいが、いずれ両親も鬼籍に入ることだろうし、親しい友人は一人を除き遠くにしかいない。何もかもが大きく変化することを強いられるはずのコロナ後の時代を独りで生き抜いていけるのか、それも怖い。

 手工芸依存に拍車がかかりそう。