革製品の手入れ再開

 だらだらと二年以上も放置してい革製品の手入れを再開した。放置する前にたっぷりラナパーを塗っておいたおかげか、別段傷んではいない。すべてキャメルで統一しているのは、最終的には飴色になるまで使い込みたいため。

 初めて革製品を格好良いと思ったのは、数年前。もうすでに鬼籍に入られた、町内のあるおばあちゃんのバッグが、経年変化で素晴らしい飴色をしていた。決して裕福とは言えない生活状況で、いつも余所からの頂き物をお召しで、靴も服もちぐはぐ。それこそ爪に火を点すように節約して暮らしていらしたが、バッグにはこだわりがあられたらしく、若いころに買われた立派な革の製品をお持ちだった。しかも、何十年も大事に使ってこられたそうで、かなりの年代物。早くに寡婦になられて収入が減られたことなども関係していたとは思うが、一つの物を長年大切に使い続けられているのを知って、なんと素晴らしいのかと、心打たれたことを覚えている。

 まあ私の場合は現時点で不必要なものまで買いすぎてしまっているため、その領域を目指すことは到底できないわけだが、せめて手持ちの革製品は、オイリングとエイジングをしっかりやって、綺麗な飴色にしなければと、そのおばあちゃんのことを思い出して、猛省しているところ。

 革製品のオイリングは動物性油脂で行う。実は笛類もオイリングをしないといけない。こちらはオリーブオイルやアーモンドオイルなどの植物系オイルを使う。ほとんど吹くことはないにしても、木製のオカリナもダブルとシングルを一つずつもっているし、竹の篠笛や、リコーダー運指でファイフくらいの長さのモーレンハウエルのPICCOも手入れが必要――なんだが、こちらも長いことやっていない。反省せねば。

 反省することばかりが山積みになっている。どこか遠くに行きたい。