過剰なくらいがちょうどいい

 東京や大阪、こちらでは福岡などで緊急事態宣言が出されたことで、うちの町も、いきおい帰省する学生が増えている。寮や学校が一時閉鎖されたこと、また、食料品の買い物など、外出による感染リスクが高まっていることから、親御さんが心配して帰って来いと連絡をしているケースが多いとか。その親心を責めるわけにもいかないのがもどかしい。何度も書いている通り、自覚症状がないのと、感染していないのとは、決して同義ではない。うちの場合は、東京在住の姪に帰省を見送らせた。今のところ感染してはいないようだが、やはり相応のリスクがあると考えられるから。

 それらの帰省も、親と子の問題だけで済めばいいが、高齢の同居者がいて、かつ訪問系や通所系サービスを利用しているとなったら、感染予防のために、否が応でも、一定期間サービス利用を見合わせていただくということになる。この種の対応をすると、しばしば「誰も症状が出ていないのに何で」と剣突を食らわせる人が、必ずいる。こちらとしても心苦しいけれど、介護者には、免疫力の低下しがちな高齢の被介護者の健康管理を徹底し、感染の危険にはさらさないという社会的な責務がある。今回のコロナで一番怖いのは、未感染者は誰一人として抗体を持っていないという点。帰省がきっかけで、現時点では幸い感染者が出ていないうちの町でも、陽性反応が出る人が出始めるかもしれない。過剰なくらいの対応をしないといけない段階に、すでに来ているということを、理解してもらいたい。