会議の話題もまずコロナ

 例年4月1日はインターネット上でありとあらゆるデマが飛び交い、うっかり信じでもすれば、後から「ねえ今どんな気持ち?」などと揶揄される羽目になるが、さすがに今年はその数は激減するかもしれない。私もコロナコロナで日々消耗している。

 先日京産大などでも感染が確認されたようだが、日本の雇用システムの中でわずかに認められたモラトリアムを満喫するための、それこそ一生に一度の卒業旅行。気心知れた仲間と存分に楽しみ、見聞を広めるためにも是が非でも行きたいという気持ちは痛いほどわかる――なんてことはもちろんなく、むしろぷんぷんすかすかご立腹。迷惑なことこの上ない。その種の油断が感染を拡大するわけ。これだけ高齢者が多い国で、一体全体、何を考えているのか。今はまだ開発されていない予防接種のためのワクチンや、治療のための抗ウイルス剤、対症療法として用いられる薬剤の、症例や既往歴ごとに吟味された適切かつ公的な選定を待って、耐えて耐えてという状況。美大中退でモラトリアムが周りより断然長かった人間が口を挟むことでは本来ないけど、君らの場合はまだ社会に出るのは早い。世の中君らだけで回っているわけではないっての。社会に出る前にもう少し他人に対する配慮を培うべき。

 感染が発覚した後に書いても仕方がないが、書かずにはいられなかった。どれだけ介護現場がピリピリしていると思うのか。さらに責任が重大な医療関係者なら、輪をかけてこの手のニュースにイライラしているはず。

 それはさておき、鹿島錦教室の話。会員は、19日の搬入日、昨日30日の展示準備で顔を合わせたのみで、木曜の初心者教室も、隔週火曜の研究科も、まったく開催されていない。おそらく、鹿島錦保存会始まって以来の状況だと思われる。結局、4月もそのまま休みだそう。まあ、初心者教室の会員でも、基礎織りがすでに終わって、材料も手元にある人なら問題なく自分で織っていけるわけだけど、気がかりなのは、材料も限られる基礎織り途中の方。私なぞよりはるかに上手で、佐賀錦のスパイ説が濃厚なIさんと、同じく初心者とは思えないほどお上手な佐賀錦のスパイ補佐説が浮上中のKさんはすでに基礎織りを終了されているわけだから――とここまで書いて、残りの基礎織り途中の方はいずれも医療関係者だと気付く。

 今時分、織るどころじゃないかも。私も明日からレセプトの準備があるから気を引き締めないといけない。

 佐賀錦の教室とかどうなんだろう。佐賀錦も鹿島錦も、基礎疾患があったり高齢だったりする会員が多いから、同様に休みかもしれない。今織っているものを後で見返すと、多分、「これを織っていた頃、世の中コロナコロナだったなあ」と、思い返すんだろうな。