私がマスクを着ける理由

 三十年来の花粉症であらかじめ準備していたということもあり、残り二十枚程度であれば、かろうじて手元にマスクがある。こういうご時世なので、毎日付け替えるということはせず、次亜水などを噴霧して、よれよれになるまで使っている状況。

 例年、仕事の時も外出する時も、秋口から五月中旬くらいまでは常にマスクをしているが、それには理由がある。もともと感染症にかかりやすいだけでなく、重度化もしやすく、加えて持病のせいで服用できる薬が限定されるということももちろんあるが、仕事で関わる高齢者の方を含め、とにかく他人様に伝染させたくないわけ。私のせいで誰かが体調を崩したら、寝覚めが悪いにも程がある。

 先日、WHOが、 マスクを使うだけでは 感染予防策として不充分だという声明を出していると、一部メディアが騒いでいたが、これはあくまでも「感染を防ぐ側」の話。ウイルスの付着した物に触り、さらにその手を消毒したり水洗いしたりせずに目をこすったり、あるいは相手の唾が入ったりすれば、眼球からでも感染するから、徹底的に感染を防ぎたいなら、防護服を着てゴーグルとマスクを着用しなければならない。

 一方、もうすでに感染して、他人に移したくないというような場合は、マスクは十分効果的な対策となりうる。むしろ必須。WHOも、こちらに関しては否定してはいないはず。検査で陽性が確定した人は当然、感染初期で検査結果が陰性だったり、自覚症状がなく検査をしていないだけであっても、他者に感染させないためには、積極的な手指消毒に加えて、屋内外で常にマスクを装着するのが望ましい。

 とどのつまり、私の場合は、常に自分が風邪やインフルに感染している可能性を想定した上で装着しているというわけ。咳喘息で、病後などに空咳が続くことも多いし、その時に周囲に不審がられないように先手を打ってマスクを装着する場合もあるが、だいたいは感染源になりたくないがための手段。

 ついでにスーパーの出入り口に置いてある消毒液に関しても一言。さすがに病院などでは容器自体も常に消毒しているはずだが、スーパーではそこまでの注意はしていないところも少なくなさそう。だから、容器自体にウイルスが付着している可能性も視野に入れつつ、充分な量を噴出して使用した方がいい。入る時は持ち込まないよう、出る時は持ち出さないよう、二回が基本。

 私のように、普段からマスクと消毒を心がけていても、ふとした拍子に気が緩むのか、風邪を引くこともある(というか、しばしば引く)ので、万全を期すといっても程度が知れているが、マスクなし、消毒なしなら、目も当てられないほど頻繁に寝込む羽目になるかもしれない。今回のコロナも、ワクチンや抗ウイルス薬の完成、最低でも効果的な対症療法を行うための公的な薬剤選定が終わるまで、常に自分も感染しているかもしれないという観点から行動するのは、これ以上の感染拡大を防ぐうえで、非常に重要だと、素人ながら断言しておく。

 もっとも、何かにつけて感染防止のために自粛ということになれば、経済的にも大変な状況になるし、何よりどれだけマスクや消毒液を望んでも、入手できなければ意味がないので、出来るだけ早くマスクの供給が安定すればと願う。

 そういえばこの間、某大型病院に定期受診に行ったとき、「わあ、トイレの中にも消毒剤のポンプがある!! さすが元国立!!」と感動して、指にしこたまこすり込んで使った後で、便座用だと気付いたりしたっけ。

 いいの。便座同様手も綺麗になるからいいの。

※今のところの私の一番の心配事は、4/12の佐世保の落語会が無事に開催されるのかどうか。師匠方の健康もあるし、こればかりはねえ。私も次亜水と、インフル時に買った、虎の子の手指用消毒剤をがっつり持って臨むつもり。久々に引っ張り出したレジングッズの箱の中から、無水エタノールが見つかったのも心強い。精製水で希釈して使えそう。 

※職場で不足していたマスクと手指消毒剤、町の方から「二週間分の在庫をめどに」ということで、緊急に支給があった。関連する調査で不足する可能性ありと報告した事業所に対し、佐賀県全域で各自治体から支給があったはずだが、ありがたい限り。