最近織るのが楽

 前回の銀の途中から、おそらくは肩の力が抜けたんだと思うが、織るのが楽になってきた。今の模様は、先ほど測ったら、9cmほど。一日でも織らない日があると、織りたくてうずうずとしてくる。

 以前までは「縮む―」「進まない―」と、いろいろな人にウザがられつつも訴え続けて自我の崩壊を防いできたけれど、縮みはしても今のところは許容範囲。進まないのもさほど苦ではなくなった。歯を食いしばりながら取り組んだ基礎織の時は到底到達することがかなわなかった7cmのノルマも楽々――とは言えないかもしれないが、クリア。今回は鶴の翼に貼るのに必要な14cmを織り終えたら次の模様に進む予定ではいるんだが、まだまだ余力を残している。ただし残念ながら糸がない。褒められた対処では決してないが、似た色の糸でごまかすつもり。

 入会してから二年と四ヶ月が過ぎた今、思い返せば、とんでもなく下手だな、すこぶるつきに織りが汚いなと自覚してはいたが、自分が錦を織るのに向いていないのではないかとか、将来もずっと織れないままなのではないかというネガティブな思考に囚われ続けたことはない。織ってさえいればいつかは巧くなるよね、誰だって、という姿勢が、私のデフォルト。ただ、織れるようになるまであきらめずに続けることが出来るのかという不安は常にぬぐえずにいたので、まがりなりにも形になりつつある今、その種の不安を脇に押しやり、素直に織りを楽しめればと思う。この先またいろんな壁にぶつかるだろうし、細糸を使うようになればさらに進まなくなるはず。仕事をしながらの私の二年四ヶ月と、錦に明け暮れた先生方の二年四ヶ月とでは、明らかに濃度も密度も違うだろうけど、今後も自分のペースで続けていこうと考えている。

 まずは鹿島市の成人式の記念品である鹿島錦のストラップをきちんと作るのが目標。次からは作りなさいと念を押されているので、力まない程度に気を引き締めねば。

※後からいつでも好きな時に、誤変換や脱字を修正できるって、往時の天地真理ばりにステキなことね。