2019/08/25 第20回 佐世保かっちぇて落語会

 毎度おなじみ恐怖のズンドコ案件ということで、日曜日の佐世保市内を車で走って、かっちぇて落語会に行ってまいりました。メインは一朝・一之輔親子会。もちろん、かっちぇて落語会名物、佐世保の落語っ子達も登場します。

 今回は、佐世保の落語っ子だけでなく、長崎市内からも中学生が二人参加。物おじせずに、一所懸命に覚えた落語を披露する姿は、極度のあがり症の私からすれば、神々しさすら感じる次第。主催の海老原さん、地口の小噺を上手に作られるのですが、お医者さんのネタが特に好き。

 子ども達の後は、前座の朝七さん。一朝師匠のお弟子さんで、もともとこの朝七という名前は、現在二つ目の春風一刀さんが入門されたときに考え付かれたとのこと。演目は、「たらちね」ではなく「たらちめ」。一朝師匠の派は、「たらちめ」と表記するらしいです。ちなみに一朝師匠の師匠は春風亭柳朝師匠で、亭号は春風亭ですが、林家彦六師匠のお弟子さん。笑点の黄色い人でおなじみの、木久翁師匠の兄弟子になります。

 前座さんの落語がCDになったりテレビで放映されるということはありませんので、初めて生で高座を拝見しました。大家さんの表現など、すごく達者。きっちり稽古されているんでしょう、きっと。桃月庵白酒師匠の落語のマクラで、楽屋での押しつけがましいヨイショをイジられていた人なので、失礼ながらどうなんだろうと思っていましたが、たらちめ/たらちねに特有の前半の下ネタの部分も、後半の放送できない表現の部分も削られて、気持ちよく笑える構成になっていました。

 続く一朝師匠の演目は「牛ほめ」。一朝師匠の与太郎噺を聴くのは初めてで、すこぶる新鮮。もちろんお決まりの「一朝懸命」も披露されましたよ。

 一之輔師匠、仲入り前の演目は、「うなぎの幇間」。後半の店に対する一八のクレームのしつこさが衝撃。これでもかとまくし立てる一之輔師匠やあっぱれ。席が舞台から遠くて、顔芸はほとんど見えなかったのがただ一つの心残り。噺に入ったとたんに携帯電話が鳴って、いらっとしましたけど、一之輔師匠が巧く処理してらっしゃいました。

 仲入り後は、同じの一之輔師匠の「長短」。性格が真反対な二人の友人の織り成す滑稽話で、私が初めて聴いたバージョンは、上方の気の長い人と、江戸の気の短い人という構成で、着物の端切れの下りまでやりとりがありましたが、一之輔師匠のは、互いに江戸っ子。子どものころからの知り合いという設定。本当にいたらどちらに対してもイライラすること請け合い。

 トリは、一朝師匠の抜け雀。大熱演な上、二度ほど噛まれました。噺家さんが噛むのを聴くのが何よりの楽しみな人間ですので、一朝師匠のカミカミに大満足。

 帰り、出口のところで混雑していて、会場の佐世保コミュニティセンターの駐車場から出るのが一苦労でしたが、親切な方が割り込ませてくださったおかげで、無事帰宅することが出来ました。親切な方、ありがとう。

 次回は、春風亭昇太師匠と、コント赤信号の皆さん。コントではなく落語を演じられるようで、こちらも楽しみ。

※そういえば、木久扇師匠は、もともとは、芝浜で有名な、先々代の桂三木助師匠のお弟子さんでした。