バリエーションを増やしたい

鹿島錦という素晴らしい織物を広めるためには、やはり積極的にカルトナージュの技法を取り入れて、作品のバリエーションを増やす必要があるのではないでしょうか。そりゃ華族もこぞってもてはやすわという美しさを、出来れば世界中に広めたい。そもそもが武家の手すさびのため、他の工芸品のようには流通ルートが確立されていないのですよね。手数料などもろもろ含めたある程度の価格でも安定して数が売れるようになれば、織り手も職人として生活できるようになるかもしれない。そうすれば、保存会もより活性化するはず。お小遣いも増えるはず。そんな野望を抱きながら、新たなカルトナージュの本を注文しました。実はなか見検索で作例を見た途端に一目ぼれしてしまいまして。今までの本の作品も素晴らしいと思うのですが、特に今度の本、永島聡美著「大人のカルトナージュ」は、成熟した大人をイメージしたもののようなので、ことさら楽しみです。

そういえば、鹿島錦の課題に使っているソフト金の経紙、引っ張りすぎたせいか、ぱりぱりと音とを立てて、巻取り用の和紙から剥がれてきたため、慌てて補強しました。やはり水張りテープって便利。ほぼ四半世紀ぶりに使いましたよ。カルトナージュにも使えると知って、買っておいてよかった。昔はてっきりデザインパネルにしか使えないものだとばかり。そういえば、カルトンも、デッサンの時に使う道具だとばかり思い込んでいたっけ。よもやフランス語で厚紙のこととは。語学の勉強もいつかしたいなあ。

「ミシンが無ければ接着剤でバッグを作ればいいじゃない」というマリー・アントワネットの鶴の一声から始まったとされるカルトナージュ。まあ例によって例のごとく嘘なんですが、どう考えても鹿島錦との相性は抜群だと思いませんか?

鹿島錦も色替えによっては、洋風の織りに出来るし、日本とフランスの伝統工芸のマッチングなんて面白すぎる。

一方、鹿島錦とのコラボプロジェクト第一弾(※思いついた順)のおりがみ陶芸とのコラボも着々と準備が進んでいます。鹿島錦とおりがみ陶芸を一緒に広めたい一心でやっております。どちらも和紙が重要な役割を果たす、日本の工芸品。鹿島錦の展示会でおりがみ陶芸を、おりがみ陶芸の展示会で鹿島錦を紹介すれば、効率的に広まるかなと。

午前中に作ったのですけど、まず大判の陶芸紙を濡らして――

あらかじめカットしておいた27cmの陶芸紙に泥漿を塗って接着。この後ロータリーカッターでカットします。カットした紙同士を重ねてもいいのですけど、こちらの方が失敗が少ないです。ちなみに下側の紙は、おりがみ陶芸センターよりいただいてきたもので、実際に販売されているものより薄いです。

厚みはともかく、大きいのでちょっと折りづらい。折るということに限って言えば、私の好みは12cm前後かな。初めて陶芸紙で鶴を折る人にありがちなのですが、頂点がそろわないと綺麗にならないからと、途中でいじり倒してぐちゃぐちゃにするのはノンノン。シート状とはいえ、あくまでも主体は粘土ですので、いったん折り終えてから形を整えた方が綺麗に仕上がります。

通常は濡れている時に、翼の下に丸めたティッシュなどを入れ支えるのですが、今回は動きを出したいので、明日半乾きになってから整形します。なお、バランスが悪くならないように、折る途中で一部をハサミでカットしています。まだ濡れた状態ですので厚ぼったく見えますが、乾燥させた後焼くと、スリムになりますよ。

他にも土台やアーチや薔薇を作って、11月の文化祭までに鹿島錦とおりがみ陶芸を組み合わせた置物として仕上げる予定。間に合うといいなあ。間に合うかどうかは私のやる気次第。

さて、今から夕食の準備です。今夜は豚肉のスライスを茹でて、ぬるま湯に浸けてしゃきっとさせた千切りレタスにのせて、トマトを添えて、太良町の特産品の一つであるわざびドレッシングでいただきます。後は玉ねぎとわかめのスープと、オクラと納豆の和え物。デザートはヨーグルトに自家製キウイを混ぜ込んで。