せっかくExcelを使っているので

方眼図の通りに糸を入れても、経紙と緯糸の比率が違うため、図案を上下に圧縮したような形に織り上がるのが、鹿島錦の一つの特徴だと思われます。したがって出来るだけ方眼図の形に近づけたいのであれば、各行に一行から二行ずつ挿入して図案を整形します。

やり方は簡単。画面左にある行番号を、Ctrlキーを押しながら一行ずつクリック。

その後右クリックから挿入を行えば、すべての行に一行ずつ追加が出来ます。毘沙門亀甲に一行ずつ追加した図案がこれです。

二行挿入する場合は、選択を解除した後、再度Ctrlキーを押しながら、今度は一行おきに行番号を選択して、同様の操作を行います。図案に二行挿入した毘沙門亀甲がこれ。

ここまで図案を引き延ばせば、経紙と緯糸の比率に近い形で縮尺しても図が崩れません。

果たしてこれが鹿島錦にとって良いことかどうかはわかりませんが。なお、模様などを織り入れる場合は、あらかじめ縮尺を考慮して図を描かれるようです。

他にも複雑な図の場合、間違えないように目安となる行を挿入したり

範囲を選択した上で、図案の空白の行に一括置換で「糸下」、背景色を指定して色付けしたセルにもまた、一括置換で「糸上」「(多色織の場合)赤上」などと入力し

テキストファイルにコピーして、音声合成ソフトで読み上げれば、間違い探しに役立つ――かも。

左利きの人ならこれでいいでしょうが、右利きの場合は、入力した文字列を図案とは逆に並べ替えてから音声ファイルで保存すれば、耳で聞きながら実際にヘラ入れをしていけますね。これならどんな複雑な図案でも、何とかなるかもしれない。あ、今気づきましたが、図案の一部を左右・上下に鏡像反転したい場合、別の場所にコピーして番号を振って範囲を選択し、数字部分を右クリックしながら昇順・降順で並べ替えれば、簡単に逆転した図や反転した図が書けますね。

私の今までの苦労はいったい……。でもこれで図案の入力作業がはかどるな。

カメラ機能とか、他にもいろいろと便利な機能が使えるはずですので、Excel方眼図、勧めです。

※ヘラ入れの手順を音声化することのメリットは、織り台が手元にない時でも、織る練習ができること。つまりはエア錦。多分、聞き流すだけでもいずれ覚えて、最終的には「この図案はこう拾ってこう!!」という脳のネットワークができるはず。もちろん手書きで図案を作ったり、色塗りをするのも非常に勉強になると思います。ただ私がその作業に向いているかどうかという問題が眼前に横たわっておりまして。多分向いていないような気がする。単純な構成の平織り交じりの流水は、何度も解いてやり直したこともあり、すでに拾い方は知悉していますので、面白いと思った紗綾型(三本柱)の入力が終わり次第、課題となっている次の模様の入力をし、音声化して、作業効率を確認しないと。