コムテレメンって何だろう

電子書籍の整理中。国会図書館からダウンロードした、明治27年刊行の「工藝技術教授書」を開いてみて、紙硝子の製造法なるものを発見するも、紙硝子がそもそもどんなものなのか見当もつきません。なんでしょうこのロスト・イン・トランスレーション状態。そりゃスカーレット・ヨハンソンもブラック・ウィドウになるわ。なお材料には「揮発油」「チャン」「コムテレメン」の三種類が必要なのだとか。揮発油はベンジンでいいとして、チャンとコムテレメンって何? チャンで検索をしても、およそ紙硝子とは無関係のチャン・カワイが出てくるのは必定なので、コムテレメンの方で検索。しかーし、ヒットしたのは一件だけ。Google先輩も形無しだこりゃ。

とりあえず溶剤で溶かさないといけない物質ではあるのでしょう。電子書籍に収録されているブリタニカに淡い期待を抱きつつ調べてみました。

結果? 玉砕ですけど? チャンに関しては、アスファルトのことだということは判りました。ちなみに私の電子辞書には「佐賀錦」はあっても「鹿島錦」はありません。佐賀錦の記述の中に出てくるだけです。おのれ。

工藝技術全書はたかだか60ページにも満たない本なのですが、なかなか興味深いクラフトワークが掲載されています。私が興味をそそられたもの一覧。

・ウリ科の種細工……布の上に下絵を描いて、着色したスイカやまくわ瓜の種を貼り付ける。
・葛から糸を作る……アメリカなどでも大発生している葛。根っこも加工すれば食べられますが、蔓からは美しい繊維が取れるそうです。検索をしたら実際に布づくりを経験された方のブログがヒットしました。光沢があって美しいですが、大変な作業のようです。
・天気を知る花簪……湿度、なのかな。まさか気圧ではないでしょうが、薬液で染料を作って白地の布を染めて簪を作れば、天気によって色が変わると記してあります。
・写真ハンカチーフの製造……今ならプリントで出来ますが、ハンカチーフを湿板にして写真を写す方法、なのかな。
・ガラス板に書画する方法……ダイソーにもガラス用絵具が売ってあるご時世になんですが。
・獣毛細工……馬や鹿や犬や猫の毛を原料にして糸を作って編み物だとか。時々ネットで話題になりますよね。
・小児用玩具製造法……ボトルシップのように、口の狭いガラス瓶の中に美麗な手毬を入れる製法です。これやってみたい。

それにしてもコムテレメンって何だろう。