鹿島錦教室 2018/2/15

今日は毎週恒例鹿島錦教室。鹿島錦の経紙は、光を反射するので、光線の具合によっては非常に見えづらい。ある先生曰く、自然光が一番やりやすいのだとか。私も教室がない日は、たいてい外からの採光で、昼休みを中心に練習を重ねている。

懸案だった完全に一致の件は、「一回狭くなったものはすぐには広がらないから」との先生の言葉を受けて、のんびり構えることにした。基本の流水の後の平織りのところまで戻って、以前より糸にゆとりをもたせて、一段一段織っているところ。それに、基礎織なんだから、一目二目拾い間違えてもいいじゃないかと、積極的に妥協。少なくとも織り幅が広がって安定するまでは、間違えても仕方ない。最初から完璧を求めすぎると疲れるだけ。自分が初心者なんだということをもっとポジティブに受け止めて、のんびり気長に続けていこう。

そういえば、インフルエンザのせいか、先週に引き続き、今日も教室の参加者は少なめ。私と先生方三人を含めて十二人。先生方は会の係(詳細は不明)を決めるのに悪戦苦闘していらした。そんな中大先生の話題のベクトルは相変わらずフリーダムで、すっかり先生方の隣の席が定位置になってしまった私にもしばしば話しかけてくださる。福祉の基本の一つである「傾聴」って、やはりあらゆる人間関係においてすこぶるつきで大事だと、つくづく思う。

メルカリで買った古い経糸は、今日整理。割数ごとに上下を金属製のクリップで止めてぶら下げているところ。菜種梅雨を迎えれば、湿度で伸びるのではないかと期待。伸びなくても練習用なのでいいんだけどね。

一方、古い台の方は、お色直しがほぼ終わったとところ。後は開店軸を固定する穴の位置が、経年のせいか微妙にずれているため、印をつけて、そこにラインストーンを貼っておしまい。この間博多の東急ハンズで凧用の和紙を調達したので、切ってガイドラインを引いてから貼り付け、巻き取って、まず35割の黒漆・黒漆金砂・本銀・本金を数センチずつ並べて貼る。横糸が単色でも、経紙にバリエーションがあれば、何とかなるかもと期待。

側面にはSeriaで調達したデコパーツとネイルシール。回転軸の固定がちょっと甘いので、何らかの方法で修正した方がいいかも。

前面と背面には、ヘラやあぐりを休めるためのフックを取り付け。

起し板には、東急ハンズで買ったカードポケットを取り付け、カードルーぺを。

雪の結晶のネイルシールは綺麗だと思います。

ちょっと配置が微妙ですけど、鹿島錦の稽古を始めた日の日付を入れてみたり。

糸切ハサミやピンセットを入れるホルダーもつけてみた。どちらも引き出しの取っ手を流用。

なお、鹿島錦の場合は、基本的に経紙は本金を用いる。もちろん漆や青貝なども使われるが、御年101歳の大先生によれば「漆や銀もいいけれど、金が本来の鹿島錦の姿」とのこと。故鍋島政子刀自より、直接「伝統ある鹿島錦を頼みます」と託されたという経緯を負っていらっしゃるがゆえ、「時代の趨勢にはあらがえないけれど、伝統も大事にして」と、しばしばおっしゃる。分家筋にあたる佐賀錦は自由でもいい。むしろ鹿島錦には出来ない洒脱さを奔放に追求すべき。だが、鹿島錦には、越えてはならない一線があるように思われる。言葉狩りと言い切り、差別的な表現を戒める風潮を煙たがる人間も多いが、制限はしばしば創造性に拍車をかける。水野忠邦の時代に、幕府から許可された茶色や鼠色に多彩なバリエーションが出来たように、伝統を守るという枠組みの中でも出来ることは無限にある。私も、会の皆さんが注文されるというので、一緒に本金を一反お願いした。

越前屋に注文していた帯台と糸数種も、一両日中に届くとのこと。はやく織り上げて、おりがみ陶芸と組み合わせたい。また、鹿島錦のスマホポーチやカメラストラップなど、作りたいものが腐るほどあるので、こまめに織ろう。

くどいようだが、まずは課題。