鹿島錦のあるけん鹿島たい

錦にもいろいろありましてー、いろんな錦がありましてーというわけで、先々週からこっそり(でもないけど)鹿島錦の練習を開始しました。大先生は101歳。衝撃的な元気さです。ところで鹿島錦って何? とおっしゃる方もいらっしゃるかと思いますので、かいつまんで説明いたしますと――鹿島錦です。

かいつまむにもほどがあると反省し、もう少し詳しく説明いたしますと

  1. 肥前鍋島家の分家になる鹿島藩を発祥の地とする説が有力。小城など姻戚関係にあった他地区でも製造される。小城発祥説もあり。
    佐賀県のサイトの情報によると「江戸時代末期、鹿島藩鍋島家第9代藩主の夫人、柏岡の方(篤子)が網代天井に着想を得て、これで日用品を作れないかと側近に相談したことが始まりです」とのこと。鹿島錦教室でも「最初に考案されたのは網代編み」と教わります。
  2. 明治に入り需要が激減したが、大隈重信公夫妻のはからいで、華族の間でもてはやされるようになる。
  3. 万博出品時に、知名度を考慮し、大隈重信公が「佐賀錦」の呼称を用いることを提案。以降、対外的な「佐賀錦」の名称と本来の「鹿島錦」の二つの名称が用いられることに。
  4. 「佐賀錦」の名称のまま、佐賀県内、果ては福岡などでも生産開始。現在流通している佐賀錦は、九割以上福岡県産。機械織なども導入されている。
  5. 鹿島錦の方は、現在も手織りで制作が続けられ、設立五十年を迎える「鹿島錦保存会」が中心となり、伝統技術の保存と普及に尽力されている。

――ということになります。鹿島錦発祥の地とされる鹿島城は、現在は佐賀県立鹿島高等学校になっています。すぐ隣の鹿島実業高校(もともと鹿島高校から分離した姉妹校)では、鹿島錦クラブというのがあるそうですので、来年の統合以降は、鹿島高校の生徒も鹿島錦を体験できるかもしれません。

鹿島錦教室は、毎週木曜(第五週は休み)の9:30~16:00、鹿島市のエイブル3階で開催されています。費用ですが、鹿島錦保存会への入会金1,000円、毎月の会費500円が必要です。材料は実費。道具は、一年間は保存会の物を無料で借りることが出来ます。今日現在で会員数は、私も含めて51人。会員番号は某幻影旅団方式で、空いた所に名前が記入されます。居住地域は鹿島市以外でも参加可能。遠くは東京からも参加されることがあるそうです。

社会福祉主事講座が先日一段落しましたので、始めてみました。まだまだやりたいことがたくさんありますから、一つずつ身に着けて、一生勉強を続けていければと考えています。とりあえずの目標は、おりがみ陶芸とのコラボレーション。ただ満足のいくものが織り上がるまでにどれだけの時間がかかるか未知数ですので、まずは来年の県展への応募を目標にしたいと考えています。

本家本元の佐賀錦である「鹿島錦」は、通常は祐徳稲荷神社と嬉野温泉の大正屋、鹿島駅売店の三ヵ所で販売されています。緻密な作業で時間がかかるため、大々的な販売はされていません。歳末助け合い運動の景品や鹿島市の成人式の記念品としても、毎年保存会の皆さんの作品が寄贈されているとのことでした。